2006年8月 7日 (月曜日)

いざ、勝負…彩りの時

着物とは、つくづく不思議なものだと思う。着物を着ると、女性は別世界の人に見える。ふだんよく知っている人でも、着物を身にまとうことで何か特別な存在みみえてしまうのだ。

と語るのは作曲家の三枝成彰氏の見解。 

今週発売のサンデー毎日を手にしたら、「彩りの時」というエッセイのページに、毎度お馴染みの(わたしがバカの一つ覚え見たく書いてきた!)「着物こそとっておきの勝負服」論が語られていました。 20代前半と思しき、深窓の令嬢らしき女性が、まさしく窓際でお花を生けている写真が掲載されています。 やわらかい黄色に大柄の桜の飛び柄の小紋を身にまとっています。 文章の隣に「着る人 |  三枝芽衣」とあるので、もしかして彼女は三枝成彰氏のお嬢様なのかもしれません。

三枝成彰氏と作家・林真理子先生の対談を紙面で読んだことを思い出しました。
このお二人、一緒に美味しいものを食べたり、ダイエットをしたり、オペラを鑑賞したり、と普段から仲良しのご様子。 そして芸術家という職業柄、人間観察・洞察も鋭く、独自の恋愛論や「男たるもの、女なるもの」を対談で語っているのです。 

その中での興味深い発言。
三枝氏は「娘と洋服を買いに行くと、僕は短いスカート買わせようとする、女は下着さえ見えなきゃいいんだ、そうたって男を刺激するんだ…けれど娘は軽蔑のまなこ…男と女はかけ引きだ…云々」と。 

それを読んだとき、なんだか「ぷっ」と笑ってしまう、可笑しな印象を持ったものデス。
写真の令嬢は、そういうお父上をもって、そうとう鍛えられたのかもしれません。 とても美しい女性です。 

それにしても、女性は、人からみられたり、注目をあびたり、装いの変化で自分を演出する(コスプレ?)、生真面目だったり、素朴な男性には理解しがたい生き物なのかも、しれません、ねっ?

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2006年7月 3日 (月曜日)

「着物とエロス」といわれると!

着物とエロス…なんていうタイトルがあると、気になっちゃいませんか? 
それも天下の日経新聞の書評欄で。

昨日は大分着物関係の本がたまっていたので、書棚を整理しました。
今のところ「丘」以上・「山」未満程度つまれた未読の着物本の「小山」。
そこから、丁度1カ月前に手にした日本経済新聞の「半歩遅れの読書術」の記事が出て来ました。
(発掘という感じが正しかったりして…)

6月4日(日)の書評のコーナー「半歩遅れの読書術」のタイトルは…

「着物とエロス…女に許された欲情の世界 氏家幹人」

1ヶ月前、このタイトルを目にしたとたん、

「何? なに? なに~??」

と私は(目を輝かして!)気になったわけです。(笑)

歴史学者 氏家幹人先生が数年前、大奥の研究を始めた時、ぶつかった困難。
それは大奥で用いられていた織物や衣装についてのこと。
先生は着物に関する小説を読み解くことにより、研究の助けとし、
着物の中にエロスの存在、着物と女性とエロスを見出したことを綴ったいった書評エッセイ。

その中で、氏家氏は

「着物にはまる女」「着物に魅了される女心」を鋭く描写している本として

- 「きもの」 幸田文著
- 「幸田文の箪笥の引き出し 幸田文著
- 「もめん随筆」 森田たま著

を紹介されています。 

「女が着物に寄せる思いの深さ」
「女が着もしない着物を欲しがるのは男の好色に匹敵する好色」
「着物は女に許されたささやかな情欲の世界」
など「あら~(図星)」「心当たりは、そこの貴女!?」というような分析。

気になる、気になる、興味津々の内容。
というわけで、の3冊を購入して早3週間。 
書評を読めども、積読(つんどく=本を積んでおく)しても、読書にあらず。
さて、実際に読んで「着物とエロス」の調査をせねば!

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2006年6月 9日 (金曜日)

誕生祝いに帯を頂く

今日は誕生日。

ここ数年、これだけ歳を重ねてしまうと、
開き直りの感も、無きにしも非ず。

でも、毎年、誕生日を向えるときに思うことは、
「歳相応」でありたい、ということでしょうか。

「それならもうちょっと、精神年齢を上げるように」
と同世代の友人たちからの辛口の祝辞を頂くような。

あれ、空耳?

200606096 誕生祝い帯.JPGさて、頂いたといえば、
誕生祝ということで、
とある方から、名古屋帯を頂いたのデス。

こういう、和装関連の大きい(?)プレゼントは初めて!

え~、嬉しい! (涙)

の一言です。

夏帯の揃えは少ないからなお更。 大切に使わせて頂きましょう。
贈ってくださった方のセンス(私の着物に合いそう)に感謝。

さて、さてどなたから、もらった帯でしょう。
実は…

呉服屋の跡取り御曹司? 
1月に着物でデートしたあの人? (笑-どうなったの?と照会あり)
それとも、それとも。

そんな思わせっぷりは
「やめろー」といわれちゃいそうですが、
そう、
わたしのブログタイトルは「恋するきもの生活日記」

その「恋する」は
いったどの言葉にかかる(形容詞)なのか。

「恋をしている」「着物好き」(人)の意なのか、
はたまた、
「きもの」に直接かかる、着物そのもの恋愛をおびき寄せる勝負系パワーの意なのか。
トリンプのヒット商品「恋するブラ」のような
撫松庵、ユニクロの「恋する浴衣」というような。

実は本人もよく分かってない…きもの生活日記です。

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2005年12月18日 (日曜日)

着物姿の彼女の居場所…「THE HANEZAWA GARDEN」にて

20051216_ 只今発売中の「FIGARO」の特集は着物ですネ。(20日には次号発売) 「わたしたちのきもの事始」と題して入門者向けに各界のお洒落さんたちの「きもの生活」やコダワリ、素敵な品々が紹介されています。

早速買ってみた日のこと。 ページを開くと、和情緒あふれるお屋敷の縁側に腰掛けている女性(ヒト)。 背後の椅子には憶えがあります・・・あっ、広尾の「THE HANEZAWA GARDEN」だ。 数年前わたしが、あの男性(ヒト)と初めてあった時、腰掛けた椅子。 

初秋の満月のある晩、社会的にみたらもう立派に「トウのたった」独身の男性5人と、お恥ずかしながら「妙齢を過ぎた」独身女性5人が、広大な敷地の羽澤ガーデンのテラスバーベキューに集った。 男友達の一人からの誘いで、日本庭園もお屋敷もすばらしいお店で食事会と聞いていったら、要は「合コン」だった。

その頃の私は「着物」の「き」の字も知らなくて、興味も全くなかった。 当然洋服で行き、ちょっと肌寒いなか、松明の灯りのもと食事と会話を楽しんだ。 新しい出会い。 各分野で一生懸命、素敵に活躍する人たちとの興味深いお話。 そんな中に「彼」がいた。

テラスバーベキューだけじゃ、皆お名残おしくて、お屋敷でほろ酔いの二次会となった。 
バーでは数人はふざけてシガーをふかしたり・・・わたしはコアントローのオレンジの香りを楽しみたくて、バーテンダーに注文しようとすると、「彼」もコアントローが好きという。 わたしにトニックウォーターで割ることを勧めてくれた。 そしてあの椅子に腰掛けた。 

初秋から年末にかけて、アレよあれよ、と付き合うことになり、彼の歴代(?)の彼女は嗜みとして「着物は着られた」ということ、彼の「着物ぐらい着れるんだよね。」というプレッシャーと、わたしにもまだの残っていた「健気な乙女心」(かわいいのう)で着付けを習い始め、着物ともお付き合いが始まった。 そして浴衣や着物で美味しいものや、楽しかった思い出を作っていった。
その後、彼とは別れ(いきなり、飛びすぎな話!)たけれど、本当に「着物に恋をした」ことは今も続いている。 このブログに「恋するきもの生活日記」というタイトルをつけたのはそういう由縁。


「羽澤ガーデン」には、最高に着物が似合う。 着物と女性に得もいえぬ雰囲気をと醸し出してくれ、美しさを与えてくれる場所だと思う。 結局、付き合っていた間には着物で「羽澤ガーデン」には行くことはなかったけれど、「着物で行きたい空間」としてずっと願望と「素敵&最高」を着物好きさんに伝えたく思っていた…。
この秋、アンティーク着物のサークルで「着物で羽澤ガーデン」の会食を提案してくれていた。 話しによると、建物の老朽化のため閉店してしまう。 

あの初秋の晩が、最初で最後の「羽澤ガーデン」の思い出。
もう「行けない場所」となるのなら、ずっとあの椅子の場所は空席のままなのでしょう。

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